彼女の人生は間違いじゃない
テーマは東日本大震災後の福島。重い課題ですが、しかし、見終わって感じるのは、映画で問いかけられているのは、それだけではないと思いました。『彼女の人生は間違いじゃない』は、いくつものことを考えさせられる作品です。
原作の小説を書き、監督として映画を撮った廣木隆一はホームページで、
「映画は完成しましたが、もちろん答えはでません。まだ、なにも終わってないと感じています」
と語っています。
原作の小説も読みましたが、映画とはかなり違います。小説はシリアスなテーマをさらっと書いていますが、映画では福島の現場映像を含め、強烈に訴えるものを提示してきます。仮設住宅の暮らし、帰還困難区域の家々、デリヘルの描写など印象に残るシーンが織り込まれています(廣木監督は脚本を書いていません)。
主演の瀧内公美は好演しています。共演者の演技も素晴らしいです。地味な映画ではありますが、みておくべき作品だと思いました。
詳しい内容はホームページで。
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