自動車免許のこと
役所にいって証明書を取るとき、身分証明書を求められますが、「運転免許証ありますか?」と尋ねられることがほとんどです。個人番号カードを持っているのに、運転免許証で済みます。最強の個人確認証明書です。
運転免許を取ったのは昭和54年ですから、もう38年前。当時、免許取るの大変でした。今日の日経新聞の文化欄に作家の佐藤多佳子が「低速絶叫マシン」と題して、免許を取ったときの「事件」を面白く書いています。
「三十五年昔は、すべて、ギア操作で変速するMT車だ」
そうです。マニュアル変速で、ギアがハンドルのところにある「コラムシフト」でした。ハンドルはパワーステアリングでなく、重かった。クルマを運転するのが大変。実技の教習も大変でした。
なにせ運動神経が鈍いので、実技教習は規定の最低時間の倍ほどかかった記憶があります。当時は法定の最短技能教習時限数は27時間だったようなので、50時間はかかったということ。
教官も厳しかった。佐藤多佳子さんは、
<当時、教習所の教官は、怖い人が多かった。舌鋒(ぜっぽう)鋭く、眼光も鋭い。運転技術だけでなく弱気な性格も叱られる。「あなたのようじゃ、厳しい世間で生きていけないよ」。どの教官の車に乗るかによって人生が左右される感があった>
と書いています。男性には更に厳しかったです。よく喧嘩しなかったな、と思います。
自動車学校での教習を懐かしく思い出しました。
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