火花と劇場
又吉直樹の「火花」と「劇場」を読みました。250万部と膨大な部数が売れた「火花」は文庫になったので買ってきました。「劇場」は掲載誌の新潮4月号がネットで売れ切れでしたが、本屋に残っていたのを買ってありました。
「火花」のことはあちこちでたくさん書かれていて、例えばアマゾンのレビューは1300以上もついています。村上春樹の「1Q84」でも300,400くらいのレビュー数ですから、これは異常。
「劇場」は300枚の長編ですが、「火花」より読みにくかった。読みにくい、というのは読んでいて、頭にすんなり文章が入っていかない、という感じ。考え抜いて書かれている文章だと思いますが、プライベートな恋愛小説だと思いました。これが純文学というものでしょうか。
火花、劇場と読んでみて、又吉直樹はいい意味で狭い世界にいて、そこをとことん書いている作家だな、と思いました。世間の評価はわかりませんが、250万部も売れることがちょっと不思議ではあります。
今後、どんな作品を書くのか。楽しみでもあります。
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