騎士団長殺しを読む
『騎士団長殺し』を読み終えました。村上春樹の本を発売日に買って(今の時代、単行本で発売日にニュースになるのは村上春樹とハリー・ポッターくらいでしょう)。そして、発売日から1ヶ月以上経ってしまいましたが、ほぼすぐに読み終えることなど、村上作品では初めてのこと。
ネットでの書評は事前に一切目を通さず、読みました。面白い小説です。なんでこんな面白い文章かけるのだろう。村上春樹だからでしょう。読後にアマゾンのレビューを少しみましたが、ひどいこと書かれてますね。レビューなんて信じないことです。
1000ページをこえる長編ですが、飽きることはありません。そして、読み終えたあと、明日もなんとか生きてみよう、という思いにさせてくれる幸せな長編です。ここが村上春樹作品の素敵なところかもしれません。
今朝の朝日新聞に村上春樹のインタビュー記事が掲載されています。村上春樹はこう言っています。
「物語は即効力を持たないけれど、時間を味方にして必ず人に力を与えると、僕は信じている。そして、できればよい力を与えられたらいいなと希望しています」
<時間を味方にする>ということは、『騎士団長殺し』でも使われているキーワード。この意味を考えるのもちょっと楽しい。
積ん読になっている人は、早く読むことをおすすめします。
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