本をつくる仕事の本
本をつくることには多くの人がかかわっている。そんな当たり前のことを知るのが<「本をつくる」という仕事>(稲泉連 著)です。本をつくっているのは編集者だけではありません。製本をする人、印刷をする人、校正をする人、本の紙をつくる人、装幀をする人など、本にかかわる人にインタビューをして、まとめた本の現場からのレポートです。
1月にでた本ですが、やっと読み終えました。著者の稲泉連は「豊田章男が愛したテストドライバー」が印象に残るノンフィクション作家です。本書でも本にかかわる現場のプロに丹念にインタビューをして、臨場感のある文章にしています。
興味深かったのはいまやほとんどなくなっている活版印刷の話し。編集の仕事をしていたときは、まだ活版印刷が現役でした。日本語を印刷するためのまさに職人芸です。
また製紙会社が中性紙を開発する話しもプロフェッショナルの仕事。本の紙をつくることの大変さがよくわかりました。
本好きにはおすすめの1冊です。
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