志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―
このところ世田谷美術館へは週2回行っているのですが、昨日は久しぶりに企画展をみてきました。「志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―」です。染色家・志村ふくみの多様な作品を見ることができる展覧会。
この企画展は今年の2月、京都国立近代美術館で(京都マラソンでいったので)拝見しています。沖縄県立博物館・美術館での巡回を経て、世田谷美術館で開催されています。世田美担当された学芸員さんのお話しでは、基本の企画は京都近美で行ったものですが、世田美独自の展示を試みています。また展示に合わせて志村さんが制作された新作の展示もあります。
草木からの自然染料で染められた糸を使って織り上げる作品は、ひとつの言葉では表現できない色と文様が表現されています。
もっとも魅了されたのは「光の徑」と題されたインスタレーション。絹糸で細かな色の変化を表現した繊細な作品に圧倒されます。
染色作品は具象ですが、志村ふくみの作品を見ていると抽象世界が大きく広がり、どんどん惹きつけられます。
再訪したい魅力ある志村ふくみの世界です。
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