小林信彦のぴあの話
ぴあ、と言えばチケット購入サイトを思い浮かべます。コンサートにいきたくなったらまずぴあで探します。かつて、ぴあと言えば情報誌でした。月刊『ぴあ』は大学の頃からありました。映画好きの友人が熱心にチェックしていました。ぴあは2011年に休刊になりました。
ぴあのことを小林信彦が週刊文春の今週号で書いています。
「『ぴあ』がなぜなくなったのかは知らないが、それに代わる案内誌はなくなった。ぼくにとっては困った事態である」
これは今の話です。こうも書いています。
「仕方なく、ぼくは東京新聞の似たような欄を見ているが、そのままでは役に立たない。上映時間を電話でチャックするという手つづきが必要になった」
ネットで検索すればいいのに、という言い分は小林信彦先生には通用しません。だれもがインターネットを使えるわけではありません。
ネットではすべてが分からないし、情報も画一的な面もあります。情報誌が果たしていた役割を思い起こす一文です。
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