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2016/08/04

本の直取引、『まっ直ぐに本を売る』

 売上が縮小し続ける出版産業では、従来にない取り組みが行われています。本の流通は<出版社ー取次-書店>というのが長らく行われてきた仕組み。しかし、出版社の中には取次を通さず、直接書店に本を販売するところが増えています。
 ディスカバー21、ミシマ社などが知られていますが、『まっ直ぐに本を売る』(石橋毅史著)は、トランスビューという出版社の書店への直取引について詳細にレポートしたものです。
 トランスビューの直取引は独自のシステムで行われており、出版業界ではトランスビュー方式と呼ばれ、注目されています。本の帯にはこうあります。
「書店の利益を増やす。書店が求める冊数を、即日出荷する。返品率は10%台」
 既成の方法を否定するかのような本の売り方です。
 このトランスビュー方式はトランスビューの本だけでなく、他の出版社の本を書店に販売する<取引代行>も行っています。この本を出している苦楽堂もトランスビューの取引代行を使っています。
 トランスビュー方式とまで言われる書店への直取引が革新的なのは、本書を読んでよくわかりました。しかし、問題はこの方式が出版産業で大きな力になり、影響力を持つかということでしょう。
 時限再版という動きはありますが、大手取次、大手出版社がどこまで変わるか。出版産業の生き残りはここにかかっているのではないでしょうか。


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