巨匠たちのポンピドゥー・センター傑作展
東京都美術館で開催されている「ポンピドゥー・センター傑作展」は、わかりやすい展覧会です。フランスのポンピドゥー・センター所蔵作品を1906年から1977年まで、制作年で1年ごとに1作家、1作品を展示するストレートな展示(ただ、1945年は作品展示がありません)。作品は絵画がもっとも多いですが、写真、彫刻、デザインなどもあります。展示方法は一見単純ですが、ピカソ、マティス、ビュフェ、フジタといった巨匠や(私が)知らないアーティストの作品が並び、見ていて飽きません。作品の制作年での展示は面白いな、と感心しました。
作品は質が高く、表現も多様です。チラシに使われているピカソ、マティス、シャガールの作品は華やかでさすがという感じですが、ヴァシリー・カンディンスキーの「30」(1937年)は30のマスに白と黒で描かれた模様が描かれた幾何学的作品で、印象に残ります。トートバッグになっていたので、買ってしまいました(笑)。
20世紀、フランスに結集したアートとアーティストを一気に楽しめる「ポンピドゥー・センター傑作展」。近現代アートを堪能しました。
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コメント
dezireさん
コメントありがとうございました。
マティス、シャガールの作品は素晴らしかったです。特にマティス作品は赤が印象的でした。巨匠たちの作品もさることながら、初めてみるアーティストの作品にも魅力を感じました。
20世紀のアートの豊かな表現に感度した展覧会でした。
投稿: 自由なランナー | 2016/08/10 08:35
こんにちは。
私もポンピドゥー・センター傑作展を見てきましたので、作ご説明を読ませていただき、20世紀アートの各々が個性的な作品の面白さを改めて体験させていだきました。マティスの『大きな赤い室内』は赤を主体に全体の絵画空間が見事に表現されているのに感激しました。シャガール『ワイングラスを掲げる二人の肖像』は、シャガールと新妻ベラの幸福を重力を飛び越えていく生きる喜びとして表現されていて、シャガールにしか描けない作品だと感じました。ピカソの『ミューズ』』は、美しい色彩の中に、眠る女とデッサンする女には、やすらぎと焦燥のコントラストが感じられ、面白い作品でした。作品はそれぞれ個性的で、そのうえ傑作ぞろいで、アートの様々な表現を楽しめました。
今回ポンピドゥー・センター傑作展を見て、20世紀美術の多様な表現の意味とその芸術の本質について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。
投稿: dezire | 2016/08/09 08:29