今更、グレイト・ギャツビーを読む
『グレイト・ギャツビー』を読みました。10年前の2006年に出版された村上春樹が訳した作品です。一般には「華麗なるギャツビー」という映画のタイトルで知られているスコット・フィッツジェラルドの不朽の名作です。
若い頃に原文で読みました。いまより英語の理解力が少しばかりありましたが、間違いなく作品の内容を理解していなかったでしょう。ロバート・レッドフォード主演の映画もみました。これも内容をほとんど覚えていないので、本質を理解していなかったのでしょう。
「英語で読む村上春樹」を聞き始めて、村上春樹が訳した小説に興味をもちました。村上訳の小説は数多いですが、まずは頂点にある『グレイト・ギャツビー』からと思ったわけです。
映像が目の前に立ち現れるような見事な訳です。悲しく、むなしく、そして希望も与えてくれる素敵な物語です。
1回読んだだけでは、作品の本質のすべてはわからないでしょう。(英語力があれば)原文を読み、他の訳者のものを読む。そこまでやれば、もう少しこの『グレイト・ギャツビー』の魅力がわかるのではないか。そんなことを思わせるハードルの高い小説です。
本編の後に村上春樹の後書きが30ページほどあります。まず後書きを読んでから本編を読むと良かったな、と思える内容がある素敵な文章です。
今更『グレイト・ギャツビー』に感激しているとは。もう少し本を読まねばと反省しています。
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