いま、被災地から
上野の東京藝術大学美術館で「いま、被災地から -岩手・宮城・福島の美術と震災復興ー」が開催されています。会期が今週末までで、やっと見てきました。
2011年の東日本大震災で被害を受けた多くの美術館、博物館の作品の救出、修復、復元などの事業が行われてきました。まだ事業は継続中ですが、震災から5年経過し、この経過を伝える企画展です。
本展では第一部として岩手・宮城・福島の近現代作家の作品が展示されます。萬鐵五郎、関根正二、松本竣介、佐藤忠良、舟越保武など著名な作家から、広く知れ渡ってはいないながら個性的な作品を創っている作家まで70点の作品が展示されています。
第二部では大震災で被災した陸前高田市立博物館、石巻文化センターなどの被災状況、救出活動などが写真で紹介され、更に修復された作品の一部が展示されています。ここまで修復するには並大抵の作業ではなかったと思います。修復の作業に携わった方の仕事にただただ感謝するのみです。
東日本大震災と美術を改めて考えました。とても価値ある企画展です。
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