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2016/04/15

村上春樹の小説指南書

 昨年の発売当初、紀伊国屋書店が大半を買い占めるという話題が注目された村上春樹の『職業としての小説家』を今頃読み終えました。本の帯には「自伝的エッセー」とありますが、村上春樹は冒頭で
「小説について語ります、というと最初から話の間口が広くなりすぎてしまいそうなので、まずとりあえず小説家というものについて語ります」 
 と書いています。
 確かに自伝的エッセーではありますが、村上春樹が小説を書くためにやってきたことが、かなり細かに表現されています。エッセーとしても読めますが、小説を書くための具体的な方法論を語ったいわゆるノウハウとしても読めます。
 小説を書いたことはないのに、これまで何冊か小説の書き方についての本を読みました。その中でも『職業としての小説家』はいちばん参考になる本ではないか、と思うほど示唆に富んでいます。これで小説が書けそう、と思い始めました。そんな簡単ではありませんが(笑)。
 12の章で構成されていますが、その第11回「海外に出て行く。新しいフロンティア」はとても興味深い内容です。村上春樹がアメリカのマーケットを開拓する過程が書かれています。毎年ノーベル賞候補として騒がれる村上ですが、それは村上春樹本人のアメリカでの活動があってのことだという事実がよくわかります。
 村上春樹のファンはもとより、小説を読んだことのない人にもおすすめの一冊です。


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