社風を変える難しさ
なぜ、このようなことが起きるのか。企業による不正行為が明るみにでるたびに、本源的な疑問がわきます。
三菱自動車の燃費データ不正問題がどうして起きたのか、ということはメディアで憶測を含め、様々な論調で報じられています。企業経営の点から言えば、事業を幅広く展開し過ぎていることに無理があったのではないかという指摘があります。
「規模が小さいメーカーであるにもかかわらず、ピックアップトラックや中型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)、小型セダンなど幅広い車種を展開」(日経ビジネスオンライン 4月22日)「やり切れない三菱自動車の燃費偽装」鶴原 吉郎)
と他の自動車メーカーに比べ、方向性のない経営ともいえます。
このようなある意味緩い経営が「許された」のは、この会社の社風によるものだったのではないか。そんなことを感じます。今の時代、最も企業経営で重要な法令遵守。この法令遵守に対して低い意識が露呈してしまった三菱自動車は、経営陣の努力にもかかわらず社風が変わっていない、ということかもしれません。
大学をでて入った会社で、先輩から
「社風というのは、簡単に変わらないんだよ」
と言われたのを思い出しました。三菱自動車の100分の1ほどもない会社でした、大きな三菱自動車の再建は難しいかもしれません。
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