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2016/04/05

「赤頭巾ちゃん気をつけて」と旭屋書店

 先月末、数寄屋橋に東急プラザ銀座がオープンしました。まだ行っていませんが、数寄屋橋交差点の風景は変わったのでしょうか。かつては東芝ビルがあった場所です。かの東芝が東急にビルを売却。取り壊され、新たに生まれ変わったビルです。
 昨日の日経新聞「春秋」にこんなことが書き記されていました。
1969年。高度成長に浮かれる世の中へ憎悪を募らせた受験生が東京・銀座を歩く。ふとビルの軒先に下がる「本」という看板に気づき店内に入っていく――。庄司薫さんの芥川賞受賞作「赤頭巾ちゃん気をつけて」は、実在した書店がクライマックスの舞台となる。
 実在した書店とは、東芝ビルにあった旭屋書店。この本屋、好きでした。ここで沢山本を買いました。
「赤頭巾ちゃん気をつけて」は父が買ったのを、読みました。当時、中学生です。東大紛争の頃の小説なんて、幼い中学生にわかるわけはないのに。何故読んだのだろう。父は一時、東芝ビルで働いていました。この会社にいたからです。
「赤頭巾ちゃん気をつけて」が登場してから47年が過ぎています。春秋はこう続けます。
数寄屋橋交差点は東京の顔の一つ。6年前は西武百貨店が姿を消した。赤頭巾の頃に比べ街に浮かれ調子は乏しい。去る店、来る店、支える客の顔からは時代のけん引役が浮かび上がる。
 数寄屋橋も変わります。

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