セブンイレブン、鈴木会長の引退
大学時代、友人が「うちのそばにセブンイレブンがあるので行かない?」と言われ、わざわざ行った覚えがあります。遙か昔のことです(笑)。それから何十年、いまやセブンイレブンは最強の小売業になっています。
セブンイレブンの鈴木会長が引退を表明しました。その去就をめぐってはマスメディアでいろいろ報道されています。高齢なのだから、引退やむなしといった論調も見かけます。また後継者を育てられなかったという点もクローズアップされています。
先月発売された「週刊東洋経済」(3月12日号)にある鈴木会長のインタビューがありました。ここで後継者問題についてこう答えています。
人材は育ってもらわなければ困る。ただ、今回のヨーカ堂だって、すぐ実際的な効果を上げられる亀井君(イトーヨーカドーに復帰した亀井社長)が、スーッと出てきた。これを「人材がいない」と、なぜ言うのか。若い人が出てくれば「人材がいる」ということなのか。それぞれの会社に、それぞれの生き方があるわけ。どこのやり方がまずいとか、いいとかはない。
なかなか難しい問題です。若くて能力のある経営者がそう簡単にはでてこないでしょう。大企業の経営には経験が必要です。
鈴木会長はこんなこことも言っています。
だけど僕も、いつまでもやっているのはしんどいもんな。本当は顧問でも何でもやっていたらそのほうが気楽だよね。でも、そんなことは考えない。だって明日どうなるかもわからない、人間なんて。
セブン&アイ・ホールディングスの今後には注目です。
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