太洋社の破産
遙か昔のことですが、学校をでて出版社に入り、最初の職場が福岡の支社でした。その時は直販雑誌の営業でしたが、職場の朝礼で書店担当の営業さんが「今日は栗田、大洋社と打ち合わせ」と行動予定を言っているのをきき、栗田出版販売、太洋社という取次を知りました。
その太洋社が破産しました。15日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしていました。
「2月に自主廃業の方針を示していたが、大口取引先の芳林堂書店(東京・豊島)が自己破産を申請し、売掛金の回収が難しくなったことなどから断念した」(3月16日 日経新聞)
と報じられています。
昨年は栗田出版販売がに民事再生手続をとり、事実上の倒産となっています。日販、トーハン以外の取次で生き残っているのはどこだろう、と思ってしまう相次く取次の破綻。出版産業の不況ということだけで説明できない状況になっています。
衰退するばかりの出版産業に打つ手はあるのか。かなり難しい問題です。いい加減、当事者は今の危機に気付いて欲しいです。
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