芳林堂の破産
すでに報道されていますが、書店の芳林堂が倒産しました。ネットが伝えるところによると、「2月26日、東京地裁に自己破産を申し立て、破産手続き開始決定を受けた」とのこと。民事再生法申請ではなく、自己破産とは衝撃です。99年8月期には年売上高約70億5000万円だったのが、直近の2015年8月期の年売上高は約35億8700万円と半分。
芳林堂は大昔の話ですが、浪人時代に高田馬場の店によく行きました。昔は大型書店が少なかったので池袋の店も行きました。ちょっと前(多分10年くらい前)には地元自由が丘にも店がありました。ここは閉店して、跡地に青山ブックセンターが入り、これも閉店。今はTUTAYAになっています。
自己破産の原因として、仕入れ先の太洋社が自主廃業も想定して会社の全資産の精査などを進める方針を発表し、新刊書が入らない状況になっていたと伝えられています。取次と書店の物流、決済のシステムが破綻しかけているということでしょうか。
本林堂の書店は書泉に譲渡するとのことで、店舗は残るようです。最近は行っていないので現状はわからないのですが、かつての芳林堂は個性もあり、心地いい書店でした。なんとも残念な出来事です。
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