文化庁の京都移転
発表された国勢調査の速報値で日本の人口が10年の前回調査に比べ94万7305人(0.7%)減少しました。その一方、東京圏の1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の人口は増加し、特に東京都は1351万人と2.7%増えました。東京一極集中がますます進んでいます。
このような東京圏への集中からか、政府は文化庁を数年後に京都府に全面移転する方針を固たと報じられています。
<文化庁は定員約230人のうち、長官を含む約200人を京都市内に移す>(2月26日 朝日新聞)
とほとんど全面的な移転です。
当然、反対論もあります。
<「移転の前提は、機能強化。その人数では、国の文化行政はとてもまわらない」。長官以下大半の職員を京都在勤とし、東京に残すのは1割程度という案に、文部科学省幹部は実現性を疑問視した>(朝日新聞)
文化庁を所管する文科省はかなり反対しているようです。
なんで京都なんだろうという疑問がわきます。国宝、重文などの文化財が京都に沢山あるからでしょうか。でも文化行政は文化財保護だけではありません。京都に移転することは充分に議論、検討されたのでしょうか。
一極集中と地方分散。その狭間に文化庁が巻き込まれた気がします。
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