企業の躓き方
この数日、トップニュースで報じられている傾いたマンション問題は、企業が突然躓くことの恐ろしさを教えてくれます。旭化成建材という会社の一握りの社員がおこなったデータ改ざんが企業に多くの損害を与えます。その損害は恐らく膨大です。
昨日、マツダが発表したリコールも同様の事件です。対象は92万台と膨大なものですが、生産が1989年1月~2005年12月製造分と古い車のリコールです。マツダによれば「現在も国内で使用されているのは10万台程度」ということもあってか、マツダの対応は緩かったようです。国土交通省は、
「(国土交通省は)マツダが部品メーカーに調査を丸投げして主体的に調べず、不具合情報を車種ごとに集めて複数の車種にまたがる不具合を見落としたとして、16日、同社に文書で業務改善を指導した」(10月17日 朝日新聞)
と報じられています。
マツダは直近の2015年3月期には営業利益、純利益共に過去最高を達成し、絶好調です。フォルクスワーゲンの不正問題に関連し、マツダのディーゼルエンジン開発力が見直されてもいました。そんな中のリコールと業務改善命令です。
ほんのひとつの問題で、企業は傾く危険性ある。そんなことを感じさせる2つの出来事です。
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