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2015/09/14

古本を購入した武雄市図書館

 一昨年のことですが、日経新聞土曜日朝刊についてくる「プラスワン」一面のなんでもランキングは「読書の秋美しい図書館で過ごす」です。ランキングは東日本と西日本に分かれています。東日本の1位は秋田の国際教養大学中嶋記念図書館。2位多摩美の八王子図書館、3位仙台市図書館(せんだいメディアテーク)と続きます。西日本は1位が伊万里市民図書館。2位金沢海みらい図書館、3位洲本市立洲本図書館となっています。
 行きたい図書館としてネットでは1位にランクされることの多かったなぜか武雄市図書館は6位と下のほうにあります。この武雄市図書館で、選書について問題が起きています。
 すでにネットでも伝えられていますが、2013年にリニューアルオープンした武雄市図書館で中古本を1万冊購入していたことが明らかになりました。朝日新聞の伝えるところによれば
「同図書館の指定管理者で、レンタルチェーンTSUTAYAを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)や市によると、両者は当初、公費からの支出で購入費約2千万円を予定していたが、利用者の安全対策などで緊急的な費用が発生したため費用を減額。中古本(約1万冊)を約760万円で購入したという」(朝日新聞 2015年09月12日 西部本社版 朝刊)
 といいいます。
 図書館が古本を蔵書として購入、なんてことがあり得るのでしょうか。
 さらに驚くのは、
「自己啓発本や実用書が目立ち、2001年度版の『公認会計士第2次試験』や、1997年に初版が出ている『ラーメンマップ埼玉2』など、10年以上前に発行された本もあった」(同)
 と、まさに古本です。ひどい話。
 この状況が最近いくつかの週刊誌で取り上げられ、批判が高まる中、CCCの増田社長は10日にニュースリリースを発表。そこで
「リニューアル開館から2015年9月9日までの約2年半で一度も借りられていない蔵書が1,630冊ある事が判明致しました。つきましては、弊社にてこれらの蔵書と同等の冊数を新たに選書し寄贈することと致します」
 という事実を明らかにしています。
 全国から注目を集めている武雄市図書館ですが、その運営はまともではないかもしれません。誰かが税金を無駄にするひどいことをしているようです。
 

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