東芝不正会計の結果をみて思うこと
東芝の不正会計問題。遅れに遅れた2015年3月の決算と過去7年分の決算訂正が発表されました。直近の2015年3月期は378億円の赤字。過去7年分の利益減額は2248億円という大きな金額です。
少しだけ東芝の株を持っていて、今年の4月1日からの損益をとあるネット証券会社のポートフォリオで関しています。株価は昨日の終値で30%のマイナス。これだけの不正会計がありながら、それほど大きくはないというのが素直な感想。もっとひどい株、いくつもあります(苦笑)。
発表された7年分の決算訂正をみると、2011年3月期と2014年3月期は損益が訂正後のほうが増えています。利益を大きくする不正を調べてみたら、逆に利益が増えていることがわかった、とはちょっとおかしな話です。ずっと不正をしていたわけではないということでしょうか。
2248億円の利益減額とはいえ、2011年3月期から2014年3月期の4期は黒字です。日経新聞の昨日の夕刊には電機メーカー各社の過去7年累計の損益比較が載っていますが、東芝よりシャープ、ソニー、パナソニックのほうが遙かに赤字額が大きいのがわかります。無理をすることはなかったのに。様々な教訓がありそうな東芝問題です。
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