アルファレコードの頃
古い洋楽ファンは覚えていると思いますが、かつてA&Mというレコード会社があります。正確にはありました、というべきかな。今もレーベルとしてのA&Mはありますが、レコード会社としては1999年になくなっているからです。1962年にジェリー・モスとハーブ・アルパートによって設立されたレコード会社です。
カーペンターズ、ジョー・コッカー、リタ・クーリッジ、ピーター・フランプトン、ポリス、ブライアン・アダムス、スザンヌ・ヴェガなどアーティストが所属していました。カーペンターズのレコードでA&Mというレーベルを知ったのではないかと古い記憶は教えてくれます。
昨日の日経新聞夕刊に作曲家・村井邦彦のインタビュー記事がありました。高校時代のユーミンを見いだしデビューさせるなど、プロデューサー、作曲家として多大な活躍をしてきた村井邦彦が作ったのがアルファレコード。このアルファレコードがA&Mの販売権を持っていました。1980年代に洋楽を記事にする仕事をしている頃に、洋楽を扱っているレコード会社といえば、EMI、RCA、CBS、エピック、ワーナーあたりでした。その中でアルファはちょっと異色でいた。
CDもめっきり売れなくなり、洋楽というジャンルの存在感も薄くなっていると感じるのは私だけでしょうか。村井邦彦がアルファレコードを作ったのは1969年。それから40年余りで音楽の姿はすっかり変わってしまいました。
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