栃木で渡辺豊重展
わざわざ宇都宮にパウル・クレーをみにいったので、それだけで帰るのはもったいないと、これまでいったことのない栃木県立美術館に寄りました。美術館の開館は1972年で、県立美術館の中でも歴史があります。
いま、「画楽60年 渡辺豊重展」が開催されています。1931年生まれの渡辺はいまも元気に創作活動を続けています。まとまった作品を拝見するのは初めてです。
若い頃から最近の創作まで順を追って作品が展示されていますが、その60年の歴史の中で渡辺豊重の表現形式は大きき変遷しています。20代に描かれた「工場」は色と形が織りなす表現がキュビズム的。50代の988年に書かれた「もくもく」は赤くまるまるした可愛い物体を描いた抽象表現。2000年の「オレンジ色の楽園を見た」も明るい色が使われた楽しい作品。見ていて素直に楽しい作品が続きます。
しかし近年、渡辺の作風が変わっています。「動制」と題された一連の作品は、黒の物体がキャンバス地を跳ね回っているような作品。迫力を重さが迫ってきます。早池峰神楽をみて2014年描かれた最新作「時空を超えて」は、巨大な作品。80歳を超えた画家が描いたとは思えないエネルギーに溢れています。
常に変化し続けながら、新たな作品を生み出してきた渡辺豊重。そのパワーに驚きました。いいものを見せていただきました。
| 固定リンク | 0



コメント