東芝の会計問題
東芝の不適切会計問題について第三者委員会の報告書が公開されたことから、マスメディアは一斉にその概要を報じています。報告書は300ページを超える内容で、作成するの大変だったろうなといらん心配をしています。
東芝は父がずっと勤めていた会社なので他人事ではありません。株価も4月以降、20%も下がってしまいました。相続で手にした株が少しあり、資産運用としては芳しくありません。投資家ならナンピン買いということもありでしょうが、そんな余裕はありません。不適切会計の原因はマスメディアが報じてくれるでしょうが、東芝の社内事情を知ったところで、何かできるわけでもありません。
それよりも、東芝という会社のビジネス形態は昔とは変わってしまったということに改めて気付きました。不適切な会計はインフラ工事や半導体、パソコンなどの事業で行われていたと伝えられています。この事業が東芝の核となる事業なんでしょう。テレビの「サザエさん」の提供をしていたころは家電の東芝というイメージでしたが、それは過去のものです。
東芝の収益を上げる構造が変わり、不適切なことがまかり通る社風に変わってしまったのでしょう。なんとも残念なことです。
ちなみに第三者委員会の報告書では平成21年3月期以降の利益について合わせて1518億円の下方修正が必要と指摘されています。「1500億円以上も過去の利益を修正すれば、かなりの額の税返還もあり得る」(7月21日 日経新聞)とか。さらに税還付には高い利率の利息が付くのがルールですが、これも付けて還付されるのでしょうか。つまらないことですが、1500億円は小さくない金額です。今後のことが気になります。
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