古風な会社の株主総会
昨日、IHIの株主総会に初めて行ってきました。IHIってどんな会社という方も少なくないでしょう。石川島播磨重工業というのが昔の社名で、このほうが通りがいいかもしれません。昨日は東芝の株主総会もあったのですが、不毛な会になりそうなので、IHIにしました。
株主総会はなんと第198回。いつから会社やっているんだろう。ウエブサイトの会社沿革をみると「1853(嘉永6年) 石川島造船所創設」が最初に書かれています。歴史が長い企業です。
株主総会はお決まりの業績報告の後に株主からの質問を受けます。質問に対する会社側の説明がちょっと面白い。面白いといっては失礼ですが、質問に回答する役員の説明がどの方も長いのです。一般的に株主総会で質問は株主の質問がだらだらと長いことがよくあります。これに対して会社側は簡潔かつ当たり障りのない回答をすることがほとんどです。質問はすごく長くても、回答は一瞬、なんてことがあります。しかし、IHIの回答をする役員さんは、詳細に説明します。質問と同じくらい長いこともありました。すごく真面目だな、という印象を持ちました。
外面をよく見せようとする会社が少なくない中、IHIは等身大で株主に向かっていました。社風は昔ながらの日本企業かもしれませんが、これから未来に向かって着実に成果をあげていく企業ではないか。そんなことを感じました。
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