ひとり出版社
一冊の本を売る森岡書店銀座店では、一冊の本をテーマにしたトークイベントを開催しています。今月の10~14日は詩人・黒田三郎の詩集『小さなユリと』を展示しています。この本は昭和35年に昭森社より発刊されたものを復刻出版したものです。出版したのは夏葉社。夏葉社は島田潤一郎さんが2009年に立ち上げたひとり出版社です。
昨日、島田潤一郎さんと森岡書店店主の森岡督行さんの対談イベントに参加してきました。店内に椅子を並べてのトークイベントの参加者は10名ほど。
トークは森岡さんが聞き手になって、島田さんの話を聞くというペースで進みますが、時として森岡書店、森岡店主のことにも話が及びます。
『小さなユリと』を復刻した志、経緯から、夏葉社の経営のことまで、興味深く、面白い話をきくことができました。
出版が厳しい今の時代にひとり出版社を運営し、紙の本を出版している姿勢に感動します。読者とどのように向き合って本を作るか。そのヒントが夏葉社の出版活動にはあるのではないか。そんなことを教えられたトークイベントでした。
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