迷走する新国立競技場
新国立競技場は、オリンピックまでにちゃんとできあがるのか。ホントに心配になってきました。先日、開閉式屋根をオリンピック後に作ることにして、また8万のうち1万5000席を仮設スタンドにする案が示され、物議を醸しました。
そして昨日の日経新聞は、新国立の整備費を国は2500億円程度で検討していると報じています。当初は1300億円の見積と報じられていましたから、大幅アップです。どうしてここまで膨れるのでしょう。
日経新聞の記事は
「ネックとなっているのはアーチ状の巨大な屋根。国内の施設では例がなく、整備費が膨らむ一因になっているという」
と書いています。
新国立は英国在住のザハ・ハディッドの設計。建築費はともかく、巨大な屋根はザハデザインの目玉。この屋根をなくすわけにはいかないでしょう。しかし昨日、槙文彦氏ら建築家グループは開閉式屋根をなくすなど構造を抜本的に見直す代替案を提言しました。現行案の開閉式屋根をやめ、この屋根を支える「キールアーチ」と呼ばれる2本の弓状の構造物(長さ約370メートル、高さ70メートル)を建設せず、屋根は客席のみを覆う形にした代替案を提案しました。これにより、大幅なコスト削減(1000億円以上)と工期の短縮になるとしています。
また日刊スポーツは
「同グループは、コンペで選ばれた英建築家ザハ・ハディド氏をデザイン監修から外すことも提案した」
と報じています。
新国立競技場の行方は混沌としています。
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