CCCの出版社への進出
蔦屋家電で業界の注目を集めるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)ですが、流通業から出版業へと事業領域をひろげつうあります。今朝の日経新聞の「活字の海で」で初めて知ったのですが、
「美術出版社が民事再生手続きに入り、蔦屋書店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)をスポンサーに選んだと先月発表した」
という事実。美術出版の民事再生も知りませんでした。日経新聞では記事がなく、朝日新聞では3月6日に100字ほどの短い記事が掲載されただけです。
CCCが美術出版社のスポンサーになることに
「「美術出版社がポイントカードの購買情報などを利用し、店頭イベントなどで編集者と読者が意見交換をすることで、より魅力的なコンテンツができる」(TSUTAYAの杉浦敬太常務)
と記事にはあります。
CCCは昨年、阪急コミュニケーションズから出版事業を買収し、CCCメディアハウスという会社で出版事業を行っています。旧阪急コミュニケーションズは雑誌「PEN]「NEWSWEEK日本版」「フィガロジャパン」を発行していて、このすべてを現在はCCCが発行しているわけです。
CCCは何を目論んでいるか。
「CCCが将来像としてめざすのは出版におけるSPA(製造小売り)だ。『出版でも読者が求めるものをCCCが作り手に伝え、総合的にプロデュースしていきたい』と杉浦氏は話す」
と記事にはあります。
出版産業で流通主導の形を作ろうとするCCC。今後の動向が注目されます。
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