ホキ美術館:写実絵画の世界
千葉にあるホキ美術館にでかけてきました。日本初の写実絵画専門の美術館で、2010年11月に開館しました。千葉のJR土気駅からバスというちょっと不便なロケーションのため、なかなか行けなかったのですが、やっと訪れることができました。
そもそも写実絵画とは何なのか。美術史をみれば写実主義という考え(思潮)があります。ネット出調べると「現実をあるがままに再現しようとする芸術上の立場」とあります。ホキ美術館のウエブサイトには
「画家が見たままに、そしてその存在を描いた作品。1年に数点しか描くことができないほど、画家が時間をかけて1枚の絵と向き合い、こつこつと緻密につくりあげた作品です」
とあります。細密画と言ってもいいのかもしれません。
この美術館にはホギメディカルの経営者であった保木将夫が集めた約350点の作品を所有しています。美術館は地下1階、地上2階の建物で、9つのギャラリーで構成されています。ここに約160点の作品が展示されています。これだけ多くの写実絵画をまとめてみる機会はめったにありません。多くの作品は日本人画家による作品です。どの作品も驚くほど細かく、丹念に描かれ、圧倒的な描写力に圧倒されます。
昭和の森公園の隣、住宅街の一角にある美術館の建物も個性的です。展示室は外からみるよりずっとボリュームがあり、じっくり見ると1時間以上かかります。
写実絵画というのは、わかりやすいですが、絵画から受ける印象をそのまま受け取っていいのか。もっと作品を読み込まなければいけないのでは。そんな思いをいだきながらの鑑賞でした。
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