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2015/04/23

ウェル・ツー・ホイールでエコをみる

 今やクルマはハイブリッド車がスタンダードですが、ハイブリッド車の次は電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)が主役になるとも言われます。トヨタの燃料電池車MIRAIが販売目標を上回る受注を獲得しているというニュースもあります。 
EVは全くのゼロエミッションだし、FCVは水しか出さないので究極のエコカーとも表現されます。しかし、本当に究極のエコなのかとの疑問があります。電気を作るには原発がすべて停止している日本では火力発電が主力の方法で、製造過程ではCO2が排出されます。水素を作るには現行では現在主流となっているのが、天然ガス、石油などの化石燃料から水
素を取り出す方法が主流で、これも抽出過程でCO2が発生します。
一昨日、日経新聞電子版にクルマのエコについて興味深い記事がありました。マツダのマツダ会長の金井誠太氏のこんなコメントです。
「“タンク・ツー・ホイール”の二酸化炭素(CO2)排出量だけでエコの判断をするのはおかしい。“ウェル・ツー・ホイール”でなければ正当な比較はできない」(「電気よりエンジン マツダが挑むエコカー戦略」4月20日・日経新聞電子版)
 ここで金井氏が言う“タンク・ツー・ホイール”とはクルマの燃料タンクから車輪までのことで自動車の走行時を意味します。これに対し“ウェル・ツー・ホイール”とは油井から燃料タンクまでのことです。燃料採掘から輸送、発電、送電、そしてクルマへの充電をすべて含んでエコ度を測定することです。
 では“ウェル・ツー・ホイール”の数値で判断するとガソリン、ディーゼル車はEV、FCVに比してどうなのか。日経新聞の記事によれば、
「ガソリン車が1キロメートル走るのに排出するCO2は147グラム、ディーゼル車が132グラム」
 これに対し「FCVは79グラム(都市ガス改質の水素を利用)」「電気自動車は東日本大震災後の12年度の電源構成を元に試算すると77グラムとなり、FCVとほぼ同レベル」とEV、FCVは優位にあります。
 この現状に対し、金井氏のインタビューから
「マツダの内燃機関搭載車が遅くとも5年後には電気自動車やFCV並みのCO2排出量を達成するとの目算があるように見える。」
 と書いています。
 昨日の日経新聞では「営業利益は2000億円強と1割強増え、2期連続で最高になったようだ」と伝えられているマツダ今後どのようなエンジンを作っていくのか。注目しています。

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