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2015/04/04

異次元緩和から2年だが

 今朝のNHKニュース、朝刊では日銀のいわゆる異次元緩和から2年経過して、その成果を問う報道がされています。異次元緩和とまで言われた日銀の金融緩和は、大量のお金を市場に流し込み、物価上昇率2%を目指す政策。
 年80兆円ものお金を流し込んだ結果、「2年間で相場は1ドル=93円から120円へ下落。日経平均株価は約6割も上昇した」(4月4日 日経新聞)と市場は激変。
 この恩恵を受けたのは投資できる富裕層のみ、というのが定説です。
「家計の株式と投資信託の保有額は2年間で約50兆円増えた。残高は200兆円近くまで膨らみ、戦後最長の好景気だった2007年6月やバブル末期をも上回った」(日経新聞)
 バブル末期を上回るとはすごい。
 でも、景気回復を感じていない人が多いのも事実。
「消費回復は株高の恩恵を得られる富裕層に偏り、昨年4月の消費増税を乗り越えられるほどには消費者心理が改善していない」(日経新聞) 
 ということです。
 日銀の物価上昇率2%達成も厳しそうです。想定外の原油価格下落から直近の2月には0%になっています。今月中にも更なる追加緩和もあるとの見方もあると日経新聞では報じています。しかし、今朝の朝日新聞社説では「黒田緩和2年 拡大続行よりやめ方を」と題し、金融緩和の出口政策について検討すべきだと提言しています。
 バブルの様相を呈している株価市場。どこで終焉を迎えるのか。誰にもわかりませんが、そろそろ準備は必要なようです。
 

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