菅木志雄の空間
東京都現代美術館で「ガブリエル・オロスコ展」を見た後、同時開催されている菅木志雄の個展「菅木志雄 置かれた潜在性」を鑑賞しました。菅木志雄の作品は岩手県立美術館で見ましたが、なぜか強く印象に残っていませんでした。おそらく展示室に飾られたこぢんまりとした作品をみたせいでしょう(改めてネットで調べると、岩手県立美術館の屋外に菅木志雄の作品がありました)。
しかし、本展では現代美術館地下2階の展示室を使って、雄大な作品が展示され、極めて刺激的です。菅木志雄は「もの派」の代表的な作家です。もの派とは?
<1960年代末から70年代初頭にかけて現われた、「具体」と並ぶ戦後の日本美術史の重要動向。主に木や石などの自然素材、紙や鉄材などニュートラルな素材をほぼ未加工のまま提示することで主体と客体の分け隔てから自由に「もの」との関係を探ろうと試みた一連の作家を指す>(ウエブサイトartscape 「Artwords 」より引用)
広い展示空間に木、石、金属などを使った大きなインスタレーション作品を展開しています。まさに「もの派」の表現形式です。素朴でシンプルな素材が菅木志雄の力で新たな空間を創り出している。作品を前にそんなことを感じました。
菅木志雄は
ものは、つねに<現在>である。
ものの現在性は、意識しなければ見えないものである。
と言っています。ちょっと難しい。
ものの現在性は見えなくても、菅木志雄の空間を感じればいいのでは……。素人鑑賞者は素直に菅木志雄の世界を楽しんで満足してきました。
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