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2015/02/02

こどもの城、閉館

 昨日で東京・青山にあるこどもの城が閉館しました。246を挟んで青山学院の向かい側にある建物なので、大学院に通っていたとき、前を通って横断歩道を渡ってキャンパスまでがいつものルートでした。建物の前に岡本太郎の作品「こどもの樹」があり、隣の国連大学ビルと並んで、落ち着いた空間です。
 閉館が発表されてから署名を募る反対運動もありましたが、結局決定は覆らず、閉館になってしまいました。そもそもこどもの城とはどこの施設なのでしょう。開館は1985年(昭和60)で当時の厚生省が設置した国の施設です。閉館の理由は主な理由は建物の老朽化です。閉館が発表されたのは12年9月。その時点では建設から27年しか経っていません。
 建物の設計は山下設計ですが、ウエブサイトによると鉄骨鉄筋コンクリート構造。その建物が30年ほどで壊されていいのか。もったいないという気持ちになります。老朽化しているなら補修すればいいと思います。しかし、どうやらその補修費の予算がとれない、というのが閉館(=取り壊し)の理由のようです。
 こどもの城が作られた1980年代は、全国にいわゆる箱モノが多く作られた時期です。国だけでなく地方自治体も公共施設をたくさん作りました。今、それらの施設は老朽化して、補修する予算がないという問題に直面しているところも少ないないでしょう。こどもの城はそのような箱もの行政の課題を象徴している存在かもしれません。
 こどもの城の跡地に商業施設など出来ないことを期待していますが、その期待は裏切られるような気がします(確信はありませんが)。

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