元気なのはプリン体ゼロの発泡酒だけ
ビールの販売が相変わらず不調です。7~9月の出荷量が低調なことが新聞で報じられています。
「大手5社が10日発表した7~9月の課税済み出荷量は前年同期比2.1%減の1億1644万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と1992年の集計以来、過去最低を更新した」(日経新聞)
過去最低、ということに驚かなくなるほどビール(正しくはビール系飲料ですか)の売上は低迷。
不調な数字の中で、発泡酒だけは売上を伸ばしています。7~9月は発泡酒全体の出荷は前年同期比13.9%と大幅アップ。このところ第3のビールに押されて存在感が薄かった発泡酒ですが、久々の好調。
その理由はプリン体ゼロ発泡酒によるもの。先行するサッポロビールの極ゼロを他のメーカーも追随して発売。消費者はこのプリン体ゼロに反応したわけです。サッポロはどれほど先行者利益を得たのかが気になりますが、サントリーは確か発泡酒の昨年発泡酒の開発、販売から撤退すると発表したはず。いつの間にか、方針転換したんですね。
発泡酒が好調といってもビール市場に与える効果は限定的です。
「発泡酒は価格の安い第三のビールに押されてシェアを落としてきたが、健康志向の商品で再び主戦場になりつつある。とはいえ、ビール系全体を押し上げるには規模が小さく、今年通年の全体出荷は10年連続で前年割れとなる公算が大きい」
とのことです。ビール市場はどこまで小さくなるのか。興味は尽きません。
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