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2014/10/03

有給休暇のこと

 給与所得者にとって、勤務日以外に休める有給休暇はこの上ない特典でしょう。フリーランスの仕事をしている人からはなんとも羨ましい有給休暇です。しかしながら、自分の体験を踏まえながら言うと、有給休暇をすべて消化するのは、なかなか難しいことです(地方公務員は消化率が高いとききますが)。
 昨日の日経新聞に「有休消化 企業の義務に」という記事が1面にありました。曰く、
「厚生労働省は企業に対して社員の有給休暇の消化を義務付ける検討に入った。社員の希望をふまえ年に数日分の有休の取得日を企業が指定する」(10月3日 日経新聞朝刊)
 とのこと。
 この背景には、「日本の有休取得率は47%にとどまる」ことがあります。これに対し「企業が事実上の有休消化義務を負う欧州諸国では有休取得率が100%近い」とのことで、政府は2020年に取得率20%を目指しています。
 そもそも、日本人は働き過ぎなのか。もっと休みが必要なのか。専門家でないのでわからないのですが、暦通り休める企業人にとっては、(週休2日の場合)土日と祝祭日が休みの上に、最低でも年間10日の有給休暇(6ヶ月以上勤めた場合)があるわけです。
 今後、人口減少でますます労働力が不足していくのは明らかです。そんな状況で、みんなが有休を100%取ると、経済活動になんらかの支障がでるのでは? 有休取得を促進するだけではなく、その分の労働力を補う仕組みを考えないと、企業業績をマイナスすることになるでしょう。
 有給消化の義務化はよくよく考えて実行すべきだと思います。

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