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2014/10/18

今頃、木村政彦の本のこと

 久しぶりに読後感が強く残る本を読みました。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』です。もう3年以上も前に出版され、大宅壮一ノンフィクション賞を取るなど、話題になった本ですから、今頃何、と言われるでしょう。
 今年の3月に文庫になったので購入。読み始めたら仕事をし始めたので、進まなくなってしまいました。文庫本上下で1100ページ超、読みでがあります。やっと読了しました。
木村政彦という名前は知っていますが、どんな生涯を辿った人なのかは全く知りませんでした。歴史上有名な力道山との対戦も生まれる前です。乱暴に言えば、「力道山に敗れた木村政彦」という事実だけが一人歩きしているようです。
 著者・増田俊也は膨大であろう資料を読み、多くの人に取材をして、柔道家であり格闘家でもあった木村政彦の生き方に迫ります。その描写を読むと、そこに木村政彦がいるようです。
また増田は柔道、プロレス、空手といったカテゴリー分けされたものを超え、格闘技とは何か、ということも本書で答えを求めようとしています。
 木村政彦とはどのような怪物だったのか。本書にはいくつもの豪快なエピソードがあります。その中で終章に描かれたことに特に驚きました。
 世田谷学園高校に乞われて話をしにいった時のこと。生徒達の指導が終わり、学舎の一室で酒宴になりました。そこで木村は酒三升半を空けました。時に木村政彦69歳です。まさに怪物。
 最強の柔道家、木村政彦の真実が語られるずっしり重い1冊です。
 

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