思い込み
昨日から4日間、「小椋佳 生前葬コンサート」が行われています。全日のチケットを買っていますので、4日間記事にしようと思います。興味のないかたはスルーしてください。
4日間のコンサートで歌われるのは各25曲、計100曲はあらかじめ発表されています。これまで2000曲以上つくってきたなかからの100曲ですから、かなりの競争倍率で選ばれた楽曲です。
コンサートの冒頭で小椋が語ったことによれば、これまでのコンサートではヒット曲や一般に馴染みのある曲中心にならざるを得なかったが、この生前葬コンサートではこれまで歌っていなかった曲も取り上げます。中には自分でもつくった覚えのない曲もあります。お客さんにとっては知らないだろう曲も多々あり、我慢大会のような感じかもしれません。なんてことを笑いながら話していました。
確かに初日の曲目リストをみてメロディー、歌詞が思い浮かべられるのは、25曲中半分もありません。でも、実際小椋佳の歌をきくと、聴き覚えのある曲が何曲もあります。恐らくレコードを買っていて聴いていた曲で、記憶の底に残っていたのでしょう。
初日に歌われた曲で印象深かったのは「思い込み」です。アルバム『夢追い人』に収録された曲。長い作品なのでアルバムでは2つに分けられて収録されていますが、昨日のコンサートでは続けて歌われました。『夢追い人』は1975年秋のリリースですが、同じ年に「シクラメンのかほり」が大ヒットしたこともあり、オリコンで1位になっています。当時どこかのレコード屋で1位にランクされていて、「小椋佳が1位!」と驚いたことを覚えています。
心の中に広がる自由な思いを綴った「思い込み」は、14節の3行詩。星勝の作曲もゆるやかで、心にしみる佳曲です。あたかも子どもの頃に戻っているような思いにさせてくれます。
疲れたという 気がしているのは
汚れたはずの 手にひらに
オモチャが残って いるからなんでしょう
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