大いなる旅路
4日間の「小椋佳 生前葬コンサート」ではそれぞれ25曲が歌われます。曲目は事前に発表されていて、コンサート入場時に渡されるパンフレットにも記載されています(ちなみに、コンサートの有料パンフレットはありません)。その25曲を歌い終わったのち、アンコール曲がうたわれます。初日は「愛燦燦」、2日目は「夢芝居」。昨日の3日目は「リンゴ村から」です。美空ひばりの「愛燦燦」、梅沢富美男の「夢芝居」はコンサートの100曲には選ばれていませんが、有名な曲。「リンゴ村から」は小椋佳のアイドルだった三橋達也のヒット曲です。最終日のアンコール曲は何を歌うのでしょう。
3日目のコンサート、幕開けの曲は「大いなる旅路」でした。この曲を知っている方はかなり熱心な小椋佳ファンか、大昔にテレビ好きだった方だと思います。この「大いなる旅路」は同名のテレビドラマの主題歌。小椋佳が72年にリリースした『帰っちゃおうかな』に収録されています。このアルバムには「大いなる旅路」の他、アルバムタイトル曲の「帰っちゃおうかな」も収められています。「帰っちゃおうかな」も確かテレ朝のテレビ主題歌。
そんなこともあり、アルバム『帰っちゃおうかな』は小椋オリジナル色が少し薄く、存在感も薄い作品という印象があります。しかし、小椋はこのアルバムが気に入っているのか、2日目に「帰っちゃおうかな」、4日目に「想い出してください」「走らないでください」と計4曲も選曲しています。
「大いなる旅路」の作詞は小椋佳ですが、作曲は渡辺岳夫。アニメ、ドラマなどの主題歌を多くつくった作曲家で「巨人の星」主題歌も渡辺岳夫作品です。オリジナル曲はマンドリンの前奏が印象的なスケールの大きな作品。レコードを買った当時は、小椋佳らしからぬ歌からか、よく針を落としてきいたものです。小椋佳が作詞家に徹した作品「おおいなる旅路」はシンガー小椋佳のボーカルを楽しめる作品でもあります。思いがけない曲を歌ってくれたものだと、古いファンは喜んでいます。
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