闌ですが、小椋佳の区切り
小椋佳という歌手、正確にはシンガーソングライターと書くべきでしょう。歌を聴き始めて、もう42年が経ちました。高校1年の時、『初めての愛』という映画をみました。監督は『日本沈没』『八甲田山』などをつくった森谷司朗。青春映画です。映画の中で流れていたのが小椋佳の歌でした。もの凄くショックを受けました。映画も、音楽も。
小椋佳、なんと読むのかわからない高校生は、「小椋佳」とメモをしてレコード店へ。『初めての愛』サントラ盤がありました。嬉しくなり、小遣いをはたいてレコードを買いました。何度もターンテーブルに載せて聴きました。布施明の「シクラメンのかほり」が大ヒットする時からは4年ほど前です。
それから42年、小椋佳は今月NHKホールでを行います。メディアで昨年末から報じられていることによれば、昨年12月にリリースしたアルバム『闌』(たけなわ)が最後のアルバム。そして今月行われるコンサートは「生前葬コンサート」と題され、これもファイナルになる可能性が大きい。
小椋佳も70歳。私と同じ申年、年を重ねています。アルバムタイトルの闌(たけなわ)は、宴もたけなわですが、と使われますが、小椋は「今が真っ盛りという意味ですが、物事が終わるあいさつなんです」(nikkansport.com)といいます。歌手としての活動をひとまずは終わらせようという意志を感じます。このまま引退かもしれません。
長らくのファンとしては残念ですが、時に逆らうこともできません。「生前葬コンサート」を楽しみにしつつ、また小椋佳からもらった素敵な感動に感謝しつつ、いまはアルバムを聴いています。
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