上がらぬ金利と住宅ローン
野菜が高いせいか物価があがってるように感じるこの頃ですが、実際の数字はどうなのでしょうか。このところ株価もちょっと上がってきて、1ドル107円台になる円安です。景気が良くなるサイクルなのか。それとも一時の賑わいか。素人にはわかりません。
株価も大事ですが、それより銀行の金利のほうが重要。物価が上昇しても、銀行預金の金利がそれに見合うだけ上がらなければ、預金も目減りします。現状は銀行の金利は相変わらず低いまま。定期預金の金利が他よりもいいネット銀行の金利も前とほとんど変わっていません。たとえばオリックス銀行のスーパー定期((100万円以上300万円未満)の5年もので0.25%。アベノミクス前とほとんどかわっていないようです。
その一方で、お金を借りる住宅ローン金利は下がっています。昨日の日経新聞に「住宅ローン『金利外』競う 」という記事があり、それによれば
「三菱東京UFJ銀行など3メガバンクは、住宅ローンの金利が過去最低水準となっており、10年固定型の最優遇金利は9月に年1.2%まで下がった」
とあります。年1.2%なら借りた方がお得なんて思ったりもします。この低金利は「長期金利の指標になる10年物国債の利回りは0.5%台と歴史的な低水準」になったせいもありますが、銀行も確実に稼げる住宅ローンに力をいれているということでしょう。
記事によれば、金利外のサービスを売り物にした住宅ローンが増えていて、「病児保育や家事代行をセットにした住宅ローン商品」(新生銀行)、「太陽光発電設備の売電収入を年収に合算して審査する仕組みを取り入れた住宅ローン」(みずほ銀行)、「イオン系の店舗で5%割引」(イオン銀行)などいろいろです。
みずほ銀行の太陽光発電の売電収入合算というのは、売電収入を年収に加えるので、年収に対するローン比率が下がり、ローン審査に通りやすくなる、というわけです。
銀行が住宅ローンの金利は下げても、預金の金利は上げてくれません。どうしてなのでしょうか。誰か教えてください。
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