ゼンショーという会社
最寄り駅にあるすき家が今年の3月頃からリニューアルのため一時閉店しました。店頭に貼られた告知によると5月下旬リニューアルオープンと書かれていますが、8月になった今もオープンしていません。そもそも店の工事をしている気配もありません。このまま閉店なのか、と思わせる事象です。
「すき家」の労働環境改善策を提言する第三者委員会は31日、過重労働の実態と改善のための提言をまとめた報告書をゼンショーに提出したことが報じられました。新聞の報道によれば、労働実態はひどいものです。
「人手不足が特に深刻だった3月の一般社員の残業時間が、平均109時間に達するなど『法律で定めた労働時間を大幅に超える過重労働が常態化していた』と指摘。月500時間以上も働いたり、2週間帰宅できなかったりした従業員もいた」
月500時間働くということは、31で割ると1日16時間労働。すごいです。
ここまで人手不足が深刻なのか、それともゼンショー固有の問題なのか。またこれまでたびたび指摘されている深夜1人勤務問題も、2011年10月に「防犯対策の強化へ深夜に1人で勤務する体制を順次解消する」と発表ながら、実際には解消されていませんでした。
ゼンショーは正確にはゼンショーホールディングスが東証1部に上場。すき家の他、ココス、なか卯などの外食チェーンを運営しています。株価も1000円近辺とひどく安くはありません。財務状況など数値面も悪くはありません。しかし、これまでの経緯からは、とても東証1部上場している会社とは思えない対応です。会社というものは数値データだけではわからないものだ、とうことを実感させられます。すき家は縮小していくのか。興味深いものがあります。
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