もう一つの保険金未払い
以前生命保険の未払い問題がマスメディアに取り上げられましたが、昨日の朝日新聞には別の保険金未払いが取り上げられています。記事では、生命保険に入っていた高齢者が亡くなったことを保険会社が把握せず、遺族らが保険金を受け取っていない例が多いことが明治安田生命の調べでわかったと報じています。
「 明治安田生命保険が昨年以降、90歳以上の契約者約1万1千人のほぼ全員を調べたところ、2割弱にあたる約2千人はすでに亡くなっていたが、保険金を払っていなかった。大半は、保険料の払い込みが終わり、亡くなるまで契約内容が適用される終身保険だ」(8月4日 朝日新聞)
とかなりの割合。記事では専門家の見方として、未払い金額は60億円位と推測しています。第一生命保険も、同様の調査をして支払いできなかった保険金があることを確認しています。
今この未払い問題が持ち上がったのか。明治安田生命保険が支払い漏れの実態を調べたのは、2011年の東日本大震災がきっかけとのことですが、保険金を受け取る本人が高齢であることは当然のことです。以前はこのような問題はなかったのでしょうか。朝日新聞の記事は、
「年をとるにつれて家族や友人との付き合いが減り、孤立する高齢者は少なくない」
と書いています。身元不明の認知症高齢者が増えているのと同じ問題でしょう。現代の恐ろしい事象と言っていいでしょう。
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