ふるさと納税の価値
寄付ということがどのようなことかを考えさせてくれるのがふるさと納税という制度です。そもそも「ふるさと納税」という制度ネーミングからは税金を納めるイメージが想起されますが、実際は税金を取り戻す行為で誤解をしている人もいるのではと思います。
居住地とは別の自治体に寄付をすると一定額を上限に所得税や住民税の控除を受けられる制度ですが、日経新聞によれば政府はこのふるさと納税を尤も使いやすくすることを検討しているとか。
ふるさと納税のメリットを受ける為には、確定申告をする必要があります。会社員で給料以外に収入がない場所、確定申告はしないほうが多い。ふるさと納税で税金を安くするために、わざわざ申告も面倒。
そこで「政府は控除の対象を住民税に一本化し確定申告の手続きをなくすことを検討する」(日経新聞)とのことこれならばふるさと納税はこれまでより使いやすくなります。
この改善策はいいことですが、別の点で制度そのものに疑問もあります。住民サービスのために納めている税金を、居住地でない自治体に寄付する事で軽減していいのか、ということ。日経の記事では
「特に寄付する人が多く住む東京など都市部の自治体では税収減が大きくなりかねないため『住民は行政サービスを受ける地域に納税すべきだ』との不満が高まる可能性がある」と指摘します。
ふるさと納税のあり方を考えることも必要かもしれません。
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コメント
みちのく温泉マンさん
ご無沙汰しています。
少なくともふるさと納税という言い方は正しくないですね。誰がかんがえたのでしょう。
投稿: 自由なランナー | 2014/08/20 06:14
これって「納税先選択異動制度」と言った方が
わかりやすいのでは?
地方で議席を稼ぐ政党が考えそうなことですネ。
投稿: みちのく温泉マン | 2014/08/17 22:33