名簿の価値
その昔、小学生用学習教材の営業をしたことがありました。家庭に届けるタイプの教材だったため営業は家庭への個別訪問です。やみくもに飛び込み営業をするのは非効率的なので、名簿を活用しての訪問が基本的なやり方です。
当時は名簿屋を使うという発想はなく(そもそも30年以上前に、名簿業者があったのでしょうか),、草の根的に集めた名簿を使っていました。小学校の学級名簿がほとんどです。今の時代では考えられないゆるい情報管理でした。
その頃、福武書店が最大のライバルでした。というよりなんとか福武に追いつこうというレベル。福武書店はベネッセコーポレーションになり、大きな企業に成長しました。
ベネッセコーポレーションにとっては、顧客情報は重要な武器になっていたのです。ベネッセが成長できたのは、名簿の収集に力を注いだためではないでしょうか。今回の顧客情報流出で膨大なデータを保有、管理しているのことがわかりました。
昨日の新聞報道では、流出した情報は少なくとも2300万件といいます。カード、通販ではなく、教育を基幹ビジネスとする企業としては多いのでは。ここまでの顧客情報をどのようににして集めたのかに、興味が湧きます。
名簿というものの価値を改めて感じるベネッセの事件です。
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