縮小する出版産業
今更驚きませんが、出版産業は止めようもなく売上げが縮小しています。昨日、朝日新聞で報じられた昨年の出版の販売額は
「昨年の書籍と雑誌の総売上額が、前年比3・4%減の1兆7711億円だったことが9日、出版ニュース社の調べで分かった」(朝日新聞デジタル版)
現状を
「9年連続の市場縮小で、最盛期(1996年)の65%の水準だ。書店も減り続け、全国の2割近い自治体には新刊を扱う書店が一軒もない」
と書きます。
衰退産業と言われて久しい出版産業ですが、ここまでマーケット規模が縮小する産業が他にあるでしょうか。CDの売上げも減っていますが、そのかわりにネットでの音楽配信は成長しています。それに対し、電子書籍は伸びていません。
「期待されていた電子書籍も伸びない。12年度の電子書籍端末の出荷台数は計47万台で、当初予想の半分にとどまる(MM総研調べ)」
抜本的な改革が必要なのに、なぜてが打たれないのか。例えば電子書籍では、コンテンツ不足が明らかです。欲しいと思う本ほど、電子化されていない現実。また書店も減り続けています。新たに新刊書店を開こうとすると、かなりハードルが高いと聞きます。
このままでは出版産業は自滅でしょう。救世主はいないのか。希望は持てそうにありません。
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