アルゼンチンのサッカーと借金
サッカーワールドカップでの日本の戦いは終わりましたが、決勝トーナメント進出チームも決まり始め、中盤戦へと進んでいます。昨日はアルゼンチンがメッシの2得点でナイジェリアに勝ち、F組で3連勝。強いです。世界のサッカーをほとんど見ない私でもメッシの名前は知っています。アルゼンチンのFIFAランキングは5位。優勝候補かな。
そんなアルゼンチンですが、国の財政は大変です。一昨日の朝日新聞にアルゼンチン共和国の大統領府の全面広告が掲載されました。広告のトップには「アルゼンチンは債務返済を継続したいが、継続させてもらえない」と題されています。
アルゼンチンは2001年に債務不履行(デフォルト)に陥っています。000億ドル(約10兆円)規模の対外債務がありそのうち、「民間分については債務を70~80%程度減らす交渉が進んだ」(日経新聞)という状態です。しかし、債務の削減に応じなかった投資家は、同国政府にあくまで債務の全額返済を要求し、一部の米投資ファンドが米連邦地裁に提訴していていました。
そして、米連邦地裁はファンド側の主張通り、アルゼンチン政府に債務の全額返済を命じる判決を出しました。アルゼンチンはこのファンドを批判した上で、判決の通り支払に応じれば、再び財政危機に陥り、ほかの投資家への返済もできなくなる、と主張しています。
日経新聞ではなく朝日新聞に掲載された広告は、日本の関係者にどれほど訴えられたのか。国の借金といえば、我が国も膨大な借金があります。他人事ではないかもしれません。
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