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2014/04/23

小林信彦×萩本欽一の名著

 もうかなり前に買い込んで、やっと最近読み終えた1冊。ベストセラーにもなっていませんが、素晴らしい本です。『小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム』。小林信彦と萩本欽一の対談。
 欽ちゃんこと萩本欽一が作家小林信彦に請うて話をきき、この対談をまとめたもの。本のサブタイルに「名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏 」とあるとおり、日本の喜劇人たちについて二人が語った価値ある内容の本です。
 萩本自身のコント55号から話は始まり、クレージー・キャッツ、タモリ、エノケン、渥美清、森繁久彌などきら星の喜劇人が、小林信彦の仕事、萩本欽一の経験などを素敵なエピソードを交えながら語られていきます。日本の喜劇人の歴史が二人によって紐解かれているようです。
 コント55号をはじめてみたのは、小学生のころ。多分画面は白黒でした。そして異常に面白かったことを覚えています。コント55号の初期のビデオはほとんど残っていません。これに対して萩本欽一は
「ぼくは自分の出演作が残ってなくて、ほっとしてます。残っていないから『その昔、コント55号は相当受けたんだ!』って図々しく言えるし」
 と言っています。
 また萩本は(かなり昔のことですが)近所に住んでいたタモリがいきなり欽ちゃんの家に遊びにきたことを披露して、
「もっと成長したいとか、真剣に自分の未来を考えてる人は、積極的に人に会いに行ったり、よそのうちに飛び込んでいくんですよ」
 と話しています。萩本欽一とタモリの交友も面白いですが、二人の芸人には似たところもあったのかもしれません。萩本欽一が天才たり得たのは、その前向きな姿勢だと思います。
 10年後にまた読み返してみたい、素敵な1冊です。

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