乾いたぞうきんを絞る
遙か昔、大学の時にとある先輩がトヨタ(当時はトヨタ自工)に就職しました。仕事の話をきくと、凄くひとづかいが荒く大変そうでした。当時すでに大企業だったトヨタに就職できるはずのない身としては、そんな会社では勤まらないだろうと思っていました(でも、自分が入社した会社もひとづかいが荒く、同じようなものでしたが)。
乾いたぞうきんを絞る、という言い方があります。かつて、トヨタか合理化をすすめたやり方を形容したものです。凄いです。乾いたぞうきんには水分はないのに、絞るのだから……。トヨタという企業は、ずっと合理化をやってきたのです。
昨日、報じられたトヨタの業績予想発表。2014年3月期の連結税引き前利益予想を過去最高の2兆5300億円に上方修正しました。売上でなく、利益が2兆5千億円です。膨大です。税金も巨額になります。生産台数も13年暦年で1012万台と業界初の1000万を達成。
トヨタの合理化は徹底しています。「約3万点にのぼる部品の調達費を徹底的に削減する一方、少ない台数でも利益を出せるように設備も小さく簡素化」して「前期までにコストを累計で1兆3千億円規模で削減した」(2月5日 日経新聞)とのこと。ここまでコスト削減することは、工業ではなく芸術か、なんて感じです。
世界一の自動車メーカートヨタ。まだまだ合理化は続くのでしょうか。
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