クルマの燃費偽装
政府が企んでいる自動車の税金改正は、いわゆるエコカーを買えば優遇されることに落ち着きそうです。一概にエコカーといますが、これはトヨタが始め、いまは各メーカーに広がったハイブリッド車とだいたい同じ。ハイブリッド以外にはクリーンディーゼル、電気自動車がありますが、まだまだマイナーです。
ハイブリッド車で現状燃費がトップはトヨタのアクアで37km/lです。アクアの燃料タンク容量は36リッターですから、満タンで1300キロ余り走れることになります(東京からだと鹿児島まで1400キロほどですから、かなりの距離走れます)。
この燃費が実態とかけ離れているようです。今週号の「週刊ダイヤモンド」に燃費偽装問題が報じられています。この記事には主なハイブリッド車と軽自動車のカタログ燃費と実燃費の比較表が掲載されています。これによれば、燃費ナンバーワンのアクアはカタログ値35.4~37.0km/iに対し、実燃費は21.68km/l。カタログ値の6掛けです。ホンダのフィットほぼ同じレベル。
このような数値は記事にカラクリが書かれていますが、ユーザーが実際にクルマを使用する場合の燃費とはかけ離れるのが当然という内容です。データの一部に実測値ではなく、自動車を設計する際の設計値を採用することが認められているのです。これじゃ、実燃費とかけ離れるわけです。
最近はガソリンの価格も上昇しています。燃費のいいクルマのほうが得なわけですが、その数値を疑いもせず信じるのは危険なようです。
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