年金の2年前払い
高校の同級生と飲んだりすると、定年後の話になりがちです。そんな年だなと痛感しますが、その話題の中でも年金のことは避けて通れません。私の場合は、3年ほど前から国民年金に移行しているので、毎年保険料の支払いがかなりの額です。
年金は保険料をまとめて前払いすると、割引になる制度があります。これまでは1年分を口座振替する制度があり、いちばん割引率が高いので、これを使っていました。更に、29年度からは2年前納制度が始まります。
日本年金機構のサイトによれば、「『2年前納果』をご利用いただくと、毎月納付する場合に比べ、2年間で14,000円程度の割引になります」とあります。14,000円程度と曖昧に表現されているのは、2年前納の2年目の保険料は、25年度中(26年3月末まで)に確定できないためです。
年金の保険料は毎年変わります。決められた計算式で算出しますが、物価、賃金の変動率が組み入れられています。ということは25年度中に27年度の保険料を確定することはできないわけです。
しかし、保険料の2年前納という制度では、2年目の保険料を推測値で算出するということでしょう。2年分前払いして、その金額より保険料が下がった場合はどうなるのでしょう。まあ、そんなことは起こらないと思いますが。
国民年金の納付率は平成24年度末で59%と低い水準。前納で納付率を高めるのが狙いだと推測されますが、ディスカウントで納付率が上がるのか。前納を利用するのは、これまでもきっちり毎年納付していた人達ではないのか。これまで納付していなかった人がディスカウントに釣られて、納付するか。いささか疑問です。
年金問題は、いろいろ大変です。
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